函館山の登山コースはいくつもあり、どのコースもそれぞれに見どころがあって面白い。それに「登山コース」とはいえ、普通に山登りをしている人たちからすれば「冗談言ってるの?」というくらいどれも軽いコース。ちょっと傾斜のついた山の散歩道と言ったほうが適切かもしれない。(七曲りコースだけは若干ハードだが)
そんな軽い登山コースの中での極めつけが宮の森コース。上の地図を見てもわかるように、そもそも登っていない(笑)。逆に、山の散歩道としてこんなに気軽に色んな景色が楽しめるコースも他には無いと思うのでご紹介。
※注:掲載している写真は2022年8月頃のものと2022年11月頃のものが混在しています。
スタートは「いこいの広場」
いこいの広場という名前のとおり、山裾のちょっと開けた場所。シートを広げて何人かでお弁当を食べられるようなコーナーもいくつもあるのだが、あまり人気が無いのか雑草だらけだ。まあ函館は景色の良い場所が多いので、どうせお弁当を食べるのならちゃんと山の上で、と考えるのかな。
とにかくこの写真の奥の方に宮の森コースは続いている。
コース内の風景
野鳥の鳴き声も多いのだが、木立に隠れるので写真に撮るのは少々難しい(のでほとんど撮れなかった・・)
野鳥観察小屋
旧登山道のほうに有名な?野鳥観察小屋があるが、2022年現在は閉鎖されている。しかし宮の森コースのほうの野鳥小屋は健在。実は8月に行ったときには木立に隠れて気が付かなかったのだが、11月は葉を落としていたのでその存在感が目立っていた。
鳥類図鑑小屋、という趣もある。
宮の森コース終点
碧血碑という、箱館戦争(戊辰戦争で榎本武揚率いる幕府軍が函館を舞台に戦った例の戦争)で戦った幕府軍の人たち(土方歳三とか)を祀っている大きな記念碑のところでコースは終了。でもここで引き返すわけにはいかない。そのまま進む。
谷地頭17号線に合流
碧血碑から数分歩くと谷地頭17号線という舗装道路に合流するので、今度は舗装道路を歩くことになる。さらにしばらく歩くと急傾斜で有名な七曲りコースの入り口があるが、横眼で見ながらさらに進むと左手のほうに市街地が見えてくる。
海が近い!
立待岬が近くなると下り坂。下りながら海を見ると水平線がずいぶん上のほうにあって驚く。そしていきなり目の前が広くなる。
立待岬
そして本当の終点、立待岬。岬からの風景もいろいろと面白いのだがそれはまた別の機会に。全行程ゆっくり歩いても1時間程度。