まる1日かけて駅スタンプ(と記念入場券)が集まったので、今度は施設編。
摩周丸
1988年、青函トンネルの開通に伴い90年の歴史の幕を閉じた青函連絡船の実物展示船。青函連絡船は何隻もあり、また90年の間には何代にもわたって新旧交代を繰り返していたが、この摩周丸は2代目で1965年生まれ。連絡船廃止に伴う最後の航海の後は博物館的な存在として現在に至っている。
船内は立ち入り禁止の区域もあるが、操舵室にも入ることができて当時の船長の視線で函館港を眺めたりもできる。青函連絡船の歴史を当時の貴重な映像をふんだんに使用した映像でも流しており、それを(当時の)グリーン席(国鉄なので)に座って堪能することもできたりして面白い。
そして青函連絡船といえばなんといっても貨車航送。貨車ごと貨物を運んでいたのだ。摩周丸の場合だとワム(15トン積み有蓋車)換算で48両(東北本線の貨物列車1編成分)を積むことができたらしい。上の写真で、摩周丸がお尻のほうを向けて着岸しているが、このお尻のところが開いて貨車を積み下ろししていたのだそうだ。現在の、トラックごと貨物を運ぶRORO船のさきがけといったところかもしれない。
ただ、当然だが到着した貨物列車は線路に入らないと動けない。でも現在の摩周丸近辺の地図を見ると、なんとなくかつて線路があったように見える(黄色の破線)。
実際、古い地図を見てみると、現在の函館駅から海のほうに向けて線路が伸びているのがよくわかる。線路の先には函館桟橋駅という施設があり、函館駅とは同駅扱いになっていたらしい。
また、海はもちろん潮汐があって水面が上下し、波によって左右にも揺れるので、連絡船内の線路と桟橋側の線路の連結はとても難しい。それを解決したのが可動橋という仕組みで、桟橋自体を釣り上げ、何本ものワイヤーで調整しながら連結したのだそうだ(実はその解説を何回読んでもよくわからなかったのだが:泣)。
いまでも可動橋自体は残っている。青森側にももちろん同じものがあるようだ。
摩周丸と直接関係は無いが
驚いたのは桟橋がウミネコの一大集合場所になっていたことだ。前日、森駅でも護岸に勢ぞろいしているカモメ(たぶんオオセグロカモメ)の大群を見かけたが、その比ではなかった。
四季彩館とはこだてみらい館
四季彩館というのは函館駅の1Fにある大きな土産物センターだ。もちろん入場料などはかからない。結構広いのでスタンプの設置場所を見つけるのにちょっと手間取ったが。
はこだてみらい館というのは、駅前のキラリス函館という建物の3Fにある、東京で言うところの、台場の科学未来館みたいなものだ。4Fのはこだてキッズプラザと一体になっているような施設なので、あまり大人が行くところではないのかも・・とは思ったが、行ってみると結構見応えのある設備もあった。
360studioというシアタールームで見る映像がすごい。函館山や函館山の要塞跡などをドローンを駆使して270度くらいに展開される迫力ある映像で楽しめたりする。これは2回以上観ても良いと思った。仕組みもすごいが、映像のクオリティがすごい、聞くと、SONY PCLが全面協力して制作したのだとのこと。撮影してもよかったのかもしれないが、映像に見とれて忘れてしまった。
幅14.5mもあるインタラクティブスクリーンも面白い。内容は色々と変わるようだが本日はホタルイカの大群を集めたり散らしたりして遊ぶ仕掛けになっていた。これもクオリティが高い。
コンプリート
とにかくなんだかんだでスタンプはすべて集まった(左)。そしてこれを函館駅の改札に持っていってもらえた景品が右。ちなみに缶バッジはセミコンプリートの中間賞みたいなもので、これは前日に新函館北斗駅でもらっていた。
・・・「こんなもののために頑張るの・・?」と思ってはいけない(笑)。過程を楽しむことが大切。こんなきっかけでもなければたぶん七飯で下車することもないし、みらい館に行くこともなかったと思うから。