志苔館とは
ひとことで言うと北海道に和人が作った『山城』の跡。続日本100名城にも指定されている。14世紀末に道南の地に移り住んだ一族が「道南十二館」と呼ばれる12の館(≒城)を作ったが、その中の1つ。
歴史に大きく登場するのは1457年に起きた「コシャマインの戦い」で志苔館が主戦場となって陥落したという記録だ。この戦いはアイヌと和人の間の紛争で、12の館のうち10館がアイヌに落とされたものの、続く戦闘でコシャマイン父子が戦死したことで戦いは和人の勝利ということで終結した。
1934年(昭和9年)には国の史跡に指定されたが、さらに志苔館を有名にしたのは1968年の発掘で出土した超大量の中国古銭。なんと38万枚もあったそうだ。
志苔館へのルート
冒頭の地図をよーく見ると、函館空港の滑走路を横切るように細い線が走っている。実はこれは空港の地下を通っている細いトンネル道路。これを使えば空港から歩いて行けるのでは?と考えた。
入口(出口かもしれないが)はこんな感じ。
車も1台なら通れるし、いちおう歩道もある。だがしかし。内部に照明がほとんど無いのだ。
クルマが至近距離を通るので怖いというわけではなく、クルマが通っていないと本当に足元も見えないくらい暗いのだ。途中で何だか柔らかいものを踏みつけたような気もするし、かなり怖いトンネル。
後から知った知識だと、この空港下トンネルというのは地元でも有名な心霊スポットなのだそうだ。そんな知識が無いまま歩けて本当に良かった。
志苔館到着
この日はあいにくの曇り空だったが、好天ならここでお弁当を広げて食べても気持ちよさそうな場所だった。周辺の眺めも良い。
空港が近いメリット
滑走路の下をくぐる道路なので、入り口近くは滑走路と同じ高さになる(当たり前だが)。そして滑走路を隔てる塀のようなものも無いので、こんな写真を撮ることも可能。